【Nexaweb Innovation Club 2017】開催レポート!
2017年4月18日、「Nexaweb Innovation Club 2017」を開催いたしました。

過去の「パートナーMTG」を、より広い繋がりを持つ会として改名したもので、初の開催となりました。
東京の当日、明け方は爆弾低気圧による暴風雨。
どうなるかと不安でしたが8時頃には雨もあがり、午後の受付時には多くの皆さまにご来場いただき、主催側として安堵しました。
また、第二部「Innovation Club Party ~懇親会~」にも多くの方にご参加いただきました。
第一部、第二部についてご報告します。
◆第一部「Nexaweb Innovation Club 2017」

弊社 代表取締役CEO デヴィッド ムンの挨拶から会が開始されました。
弊社としての独立性に対する取り組みやグループ会社での新事業展開についてを英語で冷静に語り、参加者の皆さまも聞き入っていました。
基調講演 「スマートマシン社会のIT事業者の役割とビジネス創造」

NTTコミュニケーションズのクラウドエバンジェリストであり、国際大学のグローバル・コミュニケーション・センター 客員研究員である林雅之様が講演されました。
「スマートマシン」に関する書籍も出されており、総務省の「AIネットワーク社会推進会議」の構成委員でもある林様の講演内容は、広く、深く、多くの情報をご参加の方々に伝えるものでした。
いくつかポイントを記載します。
・IoTは“量を重視したデータを収集するデバイス”、スマートマシンは“AI前提の質を重視したインテリジェンスマシン”
・2020年、知識労働者の30%がマシンに職を奪われる。2029年、人工知能は人間と同等の能力を持つようになる。
2045年、コンピューターの能力が全人類の知能を上回る→シンギュラリティ
・経済のあらゆる部門は技術による置き換えに直面しており、数百万単位の労働者が不要になっている。
これに対処することが「今世紀における最も急を要する社会的問題」
・ドローン活用例 「KamomeAirプロジェクト」「ドローンハイウェイ構想」
・第1の失業の波「産業革命」、第2の失業の波「オートメーション化」、第3の失業の波「スマートマシン」
・第4次産業革命において、「AIやロボット等を創り、新たなビジネストレンドを創出する仕事」「AIやロボット等を使って、
ともに働く仕事」「AIやロボット等と住み分けた仕事」を考えることが「目指すべき姿」
・2020年、東京オリンピック、パラリンピックでは、東京において準自動走行システム(レベル3)を先がけて実用化。
2020年後半以降、完全自動走行システム(レベル4)の市場化。
・「システムインテグレータ」「クラウドインテグレータ」から「AIインテグレータ」へ。
主催者セッション 「日本ネクサウェブ 最新情報 ~オンリーワンを目指して~」

日本ネクサウェブ 最高執行責任者の永井一美が、弊社の最新情報を報告しました。
初めて弊社イベントに参加された方もいらっしゃることを踏まえ、弊社および弊社製品、ソリューションについて説明。
特にnexacro platformがオンリーワンであること、マルチスクリーンサイズが様々なクライアント端末構築時に考えなければいけない重要な点であること、そのための機能を動画で説明しました。
また、弊社パートナープログラムと4月5日にプレスリリースしたばかりの話題「nexacro for Wagby」をご紹介し、最後に「新ソリューション」をご紹介しました。
「新ソリューション」は別途、詳細を発表いたします。
事例発表 「地域金融機関の次世代基幹系システムへの適用」

株式会社日立製作所 金融システム事業部 次世代バンキングシステム推進室の岡本 光崇 様からの事例発表です。
日立製作所様では、地域金融機関向けに「Banks’ware」という次世代基幹系システムを展開されています。
課題として、スクラッチ方式であることから“システム構築・運用方式の費用効率化”、“顧客の利用デバイスの多様化による対応費用増加”がありました。
そのため、「nexacro platform」を採用。“WYSIWYGベースの開発ツール(高い生産性)”、“マルチIT環境サポート”が採用の理由と説明され、マルチに対する期待を語られていました。
アライアンス・セッション1
「VB6資産を最新Webシステムにどう移行するか? ニッセイコムの取り組みとビジネスアライアンス」

株式会社ニッセイコム ソリューション統括本部 システム第一部第四課 課長 金井正庸様より発表がありました。
ニッセイコム様は1981年から続く自社開発パッケージやシステム構築が大きな特徴です。そうした中で、お客様資産にはVB6資産がまだまだ残っています。
Visual Basic 6.0ノサポート期限についても言及がありました。
・開発環境はサポート切れ
・実行環境もWindows 8まで
実行環境に何か不具合が発生しても、すでに対応できません。「なんとかしないと」・・・そのために「マイグレーション」を検討。
検討基準は、
1.Webアプリケーションに移行されること
2.標準的な言語に移行されること<
3.ニッセイコムのソリューションに取り込めること
結果として「XGEN-VB」を採用。採用理由は、“VB6資産の脱却”とともに、“OS、ブラウザ、スクリーンサイズに拘らないWebシステムの構築が可能”であるからです。
試行した結果、“ソースコードの変換は80%近く”、“システムの特徴に合わせた柔軟変換が可能”、“性能もVB6とほぼ同等”、しかし課題もありました。“サードパーティ製ツールの変換率向上”、“セッション管理の組み換え”、“帳票ツールの選定”です。
これら課題については今後も取り組んでいくと話され、ニッセイコムと日本ネクサウェブとの関係においてWin-Winで日本ネクサウェブからはSI案件のご紹介、ニッセイコム様からは案件の増加を挙げられていました。
アライアンス・セッション2 「超高速開発ツールのコラボレーション~nexacro for Wagby~ 」

アライズイノベーション株式会社 取締役COO 清水真様より発表がありました。
アライズイノベーション様は2016年7月1日の設立。日本紙パルプ商事株式会社と東京システムハウス株式会社との合弁会社です。
国内人口の減少→熟練技術者不足から、新たな需要の発生を「AIと超高速開発で解決」する。
それが設立の背景、「ニーズに対応したITサービスを創出」することを目的としています。
事業内容は大きく3つ
・エンタープライズAI
・超高速開発
・クラウド
今回、超高速開発事業としてWagbyの開発元であるジャスミンソフト社と資本、業務提携をし、Wagbyプレミアムパートナーの第一号となりました。
弊社枠でも少し説明がありましたが、弊社とのアライアンスは4月5日にプレスリリースされています。
Wagbyは純国産の「超高速開発」ツールです。特徴は3つ
・製品の設計/開発がすべて国内、純国産
・自動生成されたJavaソースコードを自由にカスタマイズできる
・国内において10年間で320社の導入実勢(2017年1末時点)
Wagby事業において、「WagbyでリッチなUIのアプリケーションを開発したい」という要望があります。
Wagbyでは画面設計に限界があるため、他の画面設計ツールとの連携が必要と認識されましたが、技術・コストに不安がありました。
そうした中で、「nexacro platform」を検討。弊社にて「nexacro for Wagby」としてOEM提供する運びとなりました。
「Wagby」と「nexacro for Wagby」との連携においては、アライズイノベーション様にて「nexacro Adapter」が提供されます。
正式な販売は2017年5月です。
海外視察計画 「2017 ROAD OF THAILAND Nexaweb JAPAN」

弊社 販売推進統括本部の田敏吾(ジョン ミンオ)より秋に予定している海外視察に対する発表をしました。
予定はタイです。
海外視察はパートナー様限定となります。
予定のため詳細報告は記載いたしませんが、タイはASEANの中心、従来のオフショアのイメージはもうありません。
新市場、利益創出としての「タイ」です。また、「タイ」は世界一の親日国。
ご参加の皆さまからのアンケートにおいて、「興味がある」との回答がかなりありました。詳細が確定しましたら、改めてご報告いたします。
◆第二部「Innovation Club Party ~懇親会~ 」

場所を変えての懇親会でしたが、多くの皆さまのご参加をいただきました。

ご歓談いただき、関係を強めビジネスの糧にしていただくことが、主催者側での願いです。

初めてご参加された方もいらっしゃいましたが、「良い名刺交換ができた」「良い情報交換ができた」とのお声をいただきました。

余興はプロによるジャグリング。普段はあまり見ないスティックを使ったジャグリングは見ごたえがありました。

お楽しみの大抽選会では、悲喜こもごも、当選された方は満面の笑み。
皆さん注目されていたドローンは、ものが大きいため現物の手渡しではありませんでしたが、おめでとうございます!

アンケートに「過去の会と異なり、印象深かった」といったご意見や「御社製品の販売拡大を感じた」とのご意見もあり、主催者側として喜ばしい限りです。
2017年4月24日付で週間BCN+に記事が掲載されましたので、こちらもご覧ください。
https://www.weeklybcn.com/journal/news/detail/20170424_155611.html
次回はもっと大きな会にしたい、それが社員一同の思いです。
改めて、ご参加された皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。
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