ユーザ中心のUIコンポーネント
UIコンポーネントとデータオブジェクト
UIコンポーネント
nexacro beyondにおける画面開発は、実行環境で利用することができるUIコンポーネントを利用して行います。
UIコンポーネントには、見た目や基本動作のほかに業務システムに必要な多くの機能を実装しており、プロパティやメソッド、イベントによって制御を行うことができます。
データオブジェクト(Dataset)
Datasetは、アプリケーション上で利用するデータを管理するための専用オブジェクトです。DatasetはUIコンポーネントにバインド(関連付け)してUIとデータオブジェクトの連動や、サーバーサイドとのデータ連携で利用されます。
また、Datasetのメソッドによってデータのソートやフィルタリングなどのデータ操作をクライアント上で行うことができます。

- プロパティ
コンポーネントの持つ機能を指定します。nexacro studioにおける静的な初期設定のほか、スクリプトによって動的な変更も行えます。 - メソッド
コンポーネントの動的な制御を行うための関数を提供します。 - イベント
コンポーネントに発生するさまざまな状態変化をイベントとして提供します。
双方向データバインディング
UIコンポーネントとDatasetをバインド(関連付け)を行うことで、双方向でのデータ連動がフレームワークによって自動的に行われます。
例えば、DatasetとUIコンポーネントがバインドされている場合、UIコンポーネントで入力された値は即座にDatasetにも反映されます。また、同じDatasetをバインドしている他のUIコンポーネントがあった場合、入力された値はDatasetを通じて他のUIコンポーネントに対しても反映されます。
画面開発に利用可能なUIコンポーネント
さまざまなUIコンポーネント

10年以上継続するUI製品の開発で得られたノウハウが集約されたButton、Edit、Calendarなどの業務システム画面にて必要とされる40種余りのUIコンポーネントを提供します。
EditやTextAreaでは入力文字の制限、Comboでは選択候補のフィルタ機能、Calendarでは日付の表示フォーマットなど、多くの機能はプロパティ設定のみで実装が行えます。
その他のUIコンポーネント:
ListBox、GroupBox、Menu、PopupMenu、ProgressBar、Spin、WebBrowser、ExcelExport、ExcelImport、Div、PopupDiv、Tab、etc..
高機能なGridコンポーネント

Gridコンポーネントは、データの表示だけでなく、セルの値は各コントロールによるデータ編集が行え、行列の固定やカラム幅の変更などExcelに近い操作が実現できる機能を提供しています。
また、バインドしたDatasetを制御することでグルーピング、フィルター、ソートなどの結果を表示として反映することができ、サーバーを介さずにクライアント上におけるデータ操作が実現できます。
UIコンポーネント全般に追加された機能
FitContents/min/max

表示されるテキスト量に応じてコンポーネントサイズを自動調節する機能です。最小値と最大値を設定することができ、テキストサイズが不定なデータを適切なサイズで表示することができます。
PositionBase

コンポーネントの表示位置をコンテナとなる親コンポーネント(Form、Div)ではなく、画面上の任意のコンポーネントを基準とした相対座標へ配置できる機能です。
Animation

コンポーネントにアニメーション効果を付加する機能です。設定した実行時間の間にプロパティの値を増減させることでコンポーネントの移動やサイズ変更を段階的に表現することができます。
新しく追加されたUIコンポーネント
ListView
ListViewは、Datasetの内容をフリーレイアウトで配置された各コントロールによって表示するコンポーネントです。
リスト表示は、Body領域とDetail領域に分かれておりBody領域のexpandbar(ボタン)によって自動的に開閉される機能を備えています。 各コントロールは、Gridと同様に表示および編集機能を利用することができます。

Sketch
Sketchは、マウスやタッチ操作によってユーザーが直接画面へ図形や署名を描画することができるコンポーネントです。
描画された内容は画像データとしてサーバー連携することや取り込んだ画像に対して書き加えることもできます。
FileUpTransfer/FileDownTransfer
FileUpload/FileDownloadとは異なり、ファイルのアップロード/ダウンロード機能だけを提供する画面表示のないコンポーネントです。
また、他のコンポーネント上にファイルをDrag&Dropすることによって取得されるファイル情報を元にファイルアップロードすることもできます。
VideoPlayer
ビデオファイルのストリーム再生をするためのコンポーネントです。
GoogleMap
Google Maps Platformと連動したカスタマイズされたGoogleMapを利用するためのコンポーネントです。
RUNTIMEアプリケーション固有の機能
RUNTIMEアプリケーションでは、HTML5バージョンと共通のUIコンポーネントのほかに端末のローカルデバイス制御やオフライン動作が行える機能を提供しており、いずれもnexacro studioにて実装およびパッケージングが可能です。
Device API
端末が持つカメラやGPSなどのデバイス制御を行うためのAPIを提供します。Device APIのロジック開発も画面と同様にJavaScriptから行うことができます。
Device APIがサポートするハードウェア機能
- 加速度計
- オーディオプレイヤー
- オーディオレコーダー(マイク)
- カメラ
- GPS
- 連絡先
- ファイル選択
- 画像選択
- LiteDB
- マップ
- SMS送受信
- ネットワーク情報取得
- 振動機能
- バーチャルファイル
オフライン動作
各RUNTIMEアプリケーションでは、画面リソースのアップデート方法を3つ(Local、Local+Server、Server)の中から選択することができます。
LocalおよびLocal+Serverを選択した場合には、すべての画面リソースをローカルキャッシュに保存することができ、サーバーとの通信が閉ざされた状況でもオフライン動作が可能となります。
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