マルチプラットフォーム・業務用システム開発 ― 日本ネクサウェブ

コラム

nexacro 特別コラム連載 その3:「そのPCレガシー資産、すばやく生まれ変わらせてモバイル対応まで叶えます」

2015.01.21

オープンシステムにも“レガシー”システムが出現

ITの世界では、ときおり“レガシー”という言葉が出てきます。英語のもともとの意味は「資産」「遺産」ですが、ITの文脈では“使用開始から時間の経過したシステム”を意味し、暗に新しい技術や進化を享受しにくくなってしまったシステムを示しています。レガシーという言葉が登場した当初は、典型的にメインフレームのことを指していました。堅牢ではあるけれども、運用コストが高止まりする、改修に時間がかかる、改修しても不便さが残るというデメリットから解放されるために、オープンシステムへの移行が推奨されたものでした。

現在は、オープンシステムもそれなりに時間が経ち、この分野でも新たな“レガシー”を生み始めています。UNIX OSをベースにしたシステムがそうなり始めており、Windows OSでも、進化の道が閉ざされたシステムが出現しています。特に、Visual Basic 6.0という統合開発環境で開発されたWindowsベースのシステムは、開発された当時の仕様のまま、インターネット接続もままならないまま、どこへも行きようがなくなっています。

 

モバイルデバイスを活用できないという最大の難点

業務の要件が未来永劫変わることがないというのであれば、あるいは現在使用している本番システムが非常に堅牢でまったく壊れる気配がないというのであれば、そのままずっと使い続けても問題ないのかもしれません。しかし、時代は変化しています。また、形あるものはいつしか寿命を迎えます。

前者で最も顕著なのはモバイルデバイスの登場です。2008年に日本上陸したiPhoneを皮切りに、スマートフォンは携帯電話の概念を変え、ITユーザーの行動を一変させました。その後にはiPadを始めとするタブレット端末も出現。こうしたモバイルデバイスはその可搬性、機動性のメリットが着目され、個人のライフスタイルのみならず、企業でもビジネスに取り入れようという動きが高まりました。モバイルデバイスはITのリーチ範囲を広げます。PCは、それがたとえノートPCであったとしても、利用するには人間がじっと静止していなければなりませんが、モバイルデバイスは動きながらでも情報を取得することができます。それはそのままビジネスを進めるスピードに直結します。進化の道が閉ざされた既存システムをただ維持しているということは、時代に合ったビジネススピードへのキャッチアップを放棄しているということになるのです。

ハードウェア自体も、どんなに頑丈に見えても内部は着実に経年劣化が進んでいます。それは水滴が岩を穿つようなもの。ある日突然大きなトラブルを“発症”し、代替が効かないためにビジネス機会を損失するリスクを内在しています。

しかし、そっくり作り変える必要はなし

ここまでお話しすると、結論は「既存資産を捨てて、そっくり作り変えるしかない」となるとお思いでしょう。いや、そのように悲壮な覚悟を固める必要はありません。第一、今まで営々と築き上げてきた既存資産がもったいないではありませんか。そこには、御社のビジネスナレッジのエッセンスとでもいうべきものが凝縮されています。もちろん、長い年月の間に複雑性も増しています。新規開発でプログラム資産がきれいに整理されるでしょうが、ナレッジまでも失われてしまうのは考えものです。

プログラム品質という面を考えても、全面刷新するのは大きな危険を伴います。プログラム資産に手を入れるということは、それまで到達していた完成度を下げることになりがちです。これまでどおりのプログラム品質を保証しようと思えば、テスト工程を長く確保し、丹念に問題をつぶしていくしかありません。結果的に、システム本稼働まで相当の時間を費やすことになってしまいます。 

既存VB 6.0プログラム資産を自動変換で最新鋭システムへ

そこでお勧めしたいのが、日本ネクサウェブのXConverter + nexacro platformのソリューションです。XConverterで既存VB 6.0プログラム資産をWebアプリケーションプログラムに自動変換して、それをnexacro platformに展開することでモバイルデバイス環境でも利用できるようにするというものです。

もう少しXConverterについて詳しく述べてみます。XConverterは既存VB 6.0ソースを自動分析し、デザイン、ロジック、テーブルなどのデータをnexacro platform上で動くプログラムへ変換する機能を提供します。XConverterがVB 6.0ソースをどのように変換するかあらかじめ設定マップを持っており、ソースを構文分析しながらコンバータエンジンがその設定マップに合わせ、nexacro platform向けのWebアプリケーション Javaプログラムへと変換をかけていきます。そのため、新規開発するのに比べてプロジェクト期間を大きく短縮することが可能です。特殊なVB 6.0ソースについては、サードパーティのコンポーネントと連携したり、マニュアルでUIレイアウトを改善する場合もあります。

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図1:Xconverter アーキテクチャ

実はXConverterは、製品としてではなく、日本ネクサウェブあるいは当社のパートナー企業が、システム開発中の一つのサービスとして機能します。ですから、VB 6.0で開発されたシステムを時代に合わせて進化させたいという場合、まずは代表的なプログラムを自動変換し変換率を計り、率を高めるためのチューニングを検討し、大きなメリットがあると判断できればプロジェクトを進めるということができます。また、自動変換後、ビジネスロジックを改善したい、データベースの構成を変更したいというなどといった新しい要望が生じても、追加開発が可能です。

nexacro platformは、繰り返しお伝えしているとおり、One Source Multi Platformを実現するシステム基盤です。ひとたびこのプラットフォームにプログラムを搭載すれば、既存のPC環境はもとより、多様化の一途をたどるモバイルデバイス、まだ市場に登場していない未知のデバイスまで継続的にキャッチアップし続けることが可能になります。

すばやく、品質高くアップデートできる上に、未来への投資も

自動変換で既存プログラム資産をそのまま活かせるため、すばやく、品質高く、しかも一気にモバイルデバイスまで活用できるソリューション。それは御社のビジネススピードを高める上に、ITでリーチできる範囲を大きく広げます。「ITはビジネスを下支えする道具だ」という信条をお持ちの企業にこそ、このソリューションは最適だと日本ネクサウェブは考えています。

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図2:XconverterによるVB 6.0プログラム資産移行で一気に広がる世界

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