nexacro特別コラム連載1:「システムの老朽化という呪縛から解放される方法」

nexacro特別コラム連載1:「システムの老朽化という呪縛から解放される方法」

システムも人間のように年を取る

私たちは毎日、ITを活用して業務を行っています。受注案件をシステムに登録したり、問い合わせを受けた商品の在庫照会をしたり、売り上げデータを集計して傾向と対策を練ったり、といった行為です。担当業務であれば慣れた仕事で、慣れた仕事というのは誰にとっても心地よく、そのままずっと変わりなく過ぎていけば何も問題はありません。しかし、ここに一つ逃れられない宿命があります。システムも人間のように“年を取る”のです。そのため、いつかはこれまでのやり方を変えなくてはならないときがきます。

年を取る形態 その1:絶対的な老朽化

システムの老朽化は、大きく2つの形態で表れます。1つは、物理的、制度的にシステムが古びる絶対的な老朽化です。物理的な老朽化は、ご推察のとおり、ハードディスクやメモリなどシステムコンポーネントが経年劣化により従来の性能を発揮しなくなることです。形あるものである以上これはしかたがないことで、交換という対策を取ることになります。

制度的な老朽化というのは、ハードウェアやソフトウェアのメーカーがシステムの性能いかんに関わらず、サポートや部品の供給を打ち切ることを意味します。Windows XPの保守期間満了が記憶に新しいところです。何ごともなく動くので、そのまま使い続けることはできます。しかし、何か障害が発生したときにメーカーに助けてもらえないというリスクを抱えることになります。


年を取る形態 その2:相対的な老朽化

相対的な老朽化というのもあります。これは別のテクノロジーが出現して、従来のテクノロジーの価値が相対的に下がってしまうことを意味しています。

クライアント/サーバ型システムの出現は、メインフレームからのダウンサイジングを促進しました。そして、今現在のトピックといえば、多様なモバイルデバイスの出現です。スマートフォン、タブレット端末が世の中に現れて、新しいシステムの活用法を提案しました。

当初、私たちはこれらが本当に使えるものなのか、ちょっと様子を見ていたところがあると思います。しかし、実際に使ってみると、軽くて、起動が速くて、移動しながらでもスマートに操作できます。何かと便利なので、プライベートに活用し始めました。そうなると、仕事にも取り入れたいと思うようになります。スマートフォンやタブレットで外にいても在庫照会できたらどんなに仕事が速く進むか、と。そして、PCの前だけで仕事をするのは“もう時代遅れ”と思ってしまったのです。


老朽化をあえて受け入れるか?

このシステムの老朽化とどう向き合うか。老朽化が発生するたび、対応策を取らねばならないのは面倒です。そこで出てくる1つの考え方は、完全にアップデートをあきらめてそのまま使い続けることです。俗にいう“塩づけ”です。OSの年数は経ってしまったけれど、システムの完成度は高いので使い続けたい、改修するにはコストがかかりすぎる、という業務システムはけっこうあります。近年は仮想化技術が進展しました。そういったシステムを仮想化基盤の上で仮想マシンとして動かすことできます。ただし、ひとたび業務要件が変わって改修を加えたいと思ったら、この方法ではもう継続できなくなります。


この先の展開は読めないという呪縛

私たちがITを活用してきてつくづく思うのは、“この先の展開は読めない”ということです。メインフレームが全盛期だった時代には、コンピュータが1人に1台与えられる時代が来るとは思っていませんでした。そして、デスクトップPCこそがインターネットへの窓口と思っていたところへ、今、手のひらの上で動く携帯電話がその牙城をおびやかしています。どんなに知恵を絞って未来に対して準備をしたとしても、実際はその想像を超えてしまう。ITの世界はそんな呪縛を抱えているように見えます。


解決策は変化対応を引き受け続ける仕組み = nexacro platform

しかし、じつは、この“呪縛”から永遠に解放される方法が1つあります。誰かが未来に起こる変化への対応をずっと引き受ければいいのです。これまでのテクノロジーの比喩でいえばこうなります。“メインフレーム上で動いていたプログラム資産は、そのままオープン環境でも動かせます”“クライアント/サーバ型システムのプログラム資産は、Webアプリケーションプラットフォームへそのまま移せます”“デスクトップPC上のWebアプリケーションのプログラム資産は、モバイルプラットフォームでもそのまま展開できます”

まさにこれらの変化対応を引き受けているのが日本ネクサウェブです。nexacro platformというWebアプリケーションプラットフォームは、マルチプラットフォーム、マルチデバイス、マルチブラウザ、マルチスクリーンサイズに対応します。つまり、同じアプリケーションが、デスクトップPCからスマートフォン、タブレット端末まで、多彩な環境で稼動が可能なのです。もちろん、ここで終わりというわけではなく、将来的に企業情報システム向けに新しいテクノロジーが出現すれば、それにも継続的にキャッチアップしていきます。


“仕事を早く終わらせる”機能も満載

しかも、nexacro platformは、ビジネスアプリケーションに最適なGUIコンポーネントを多数用意しており、それを活用することによって業務の生産性を大きく向上させることができます。たとえばgridコンポーネントはWebブラウザ画面なのに、まるでローカルでExcelを扱っているかのように、いや、Excel以上の機能で複雑な表計算を可能にしてくれるものです。入力補完機能や表示調整機能などというのはほんの序の口で、ここまで考え抜いたかというほど気配りの効いたコンポーネントになっています。そのため、今まで1件の情報を入力するのにも非効率な画面操作が必要で5分も6分もかかっていたのが、1分ですませるというようなことが可能です。

システム側でプルダウンボックスで候補となるデータを示したり、カラムを全展開したり、たたんだりといったことが、自由自在にサクサクできるからです。また、データをドラッグ&ドロップで動かしたり、大量データを取り扱うのも容易です。

そして、その利便性が、デスクトップPCにとどまらずさまざまなモバイルデバイスで、単一のWebブラウザにとどまらずさまざまなブラウザで、そしてこれから出現してくる将来のテクノロジーでも享受できるというわけです。

新しい技術へのキャッチアップに背を向けて、老朽化したシステムを運用保守し続けることは、その陰に大きなコストとリスクが隠れています。

まず、コストです。システムを動かし続けるには、それを面倒を見る技術者を確保し続けなければなりません。現在主流のテクノロジーであればそれも容易ですが、旬を過ぎたテクノロジーはそれを得意とする技術者が急激に少なくなり、人件費も高止まりしてしまいます。


ワンソース・マルチユースでシステム老朽化ストップを

日本ネクサウェブは、nexacro platformによるシステム老朽化ストップの仕組みを、“ワンソース・マルチユース”と表現しています。これはちょうど、人間が時代の流行に合わせてファッションを変えていくのに似ています。

トラッドがはやる時代にはトラッドスタイルで、カジュアルがはやる時代にはカジュアルスタイルで、しかし、中の体はたった一つ。これからどんなファッションがはやろうと、その体一つを持ってさっと着替え続ければいいのです。日本ネクサウェブはそのために必要なテクノロジーを供給し続けます。

システムの老朽化という呪縛から解放されることは可能です。ぜひnexacro platformをご検討ください。

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